小田原梅まつり(曽我別所梅まつり)

 

梅の香りが心地よい

毎年、2月になると、小田原梅まつりが開催されます。(2020年は、2/1(土)~3/1(日)開催)

小田原梅まつりは小田原城址公園と曽我梅林がありますが、ここ曽我別所梅林では、富士の景色と35,000本の白梅の香りが楽しめます。

小田原梅まつり 流鏑馬
小田原梅まつり 流鏑馬

曽我の里に位置する曽我梅林は、別所、中河原、原の3地区で構成されており、各地区の農家が中心となって運営しています。とりわけここ別所会場は、最も梅林・お土産もの売り場・飲食・駐車場などの施設が充実しています。

小田原梅まつり 曽我梅林
小田原梅まつり 曽我梅林

神奈川県小田原では今から約600年以上も昔、北条氏の時代に梅の実を兵糧用にするため、城下に多くの梅の木が植えられました。それが江戸時代には、小田原藩主の大久保氏により梅の栽培が奨励され急速に増えました。さらに、箱根越えの拠点としての宿場町として、旅人の必需品(弁当の防腐、のどの渇きを癒す、健康食品)としても梅干が重宝されました。

その小田原の中で曽我梅林では、食用の梅を生産するとともにその花の美しさ、可憐さ、高貴さを楽しんでいただきたく、約40年ほど前に地元農家が実行委員会を作り、梅祭りを開催するに至りました。

小田原梅まつり 曽我梅林
小田原梅まつり 曽我梅林

曽我梅林は、中河原・原・別所(当地)の各梅林からなり、約35,000本の白梅が植えられています。食用梅の生産が目的のため、その殆どが白い花の白梅になっています。

別所梅林入園時間
梅林の畑(私有地)内へは開催期間中は自由に入れますが7:00~17:00まで

お車でお越しの方は.公道ですから何時からでも入れますが、駐車できる場所は、限定されます(会場案内マップを参照)。なお、9:00~16:00の間は交通規制が入ります。

小田原梅まつり 曽我梅林
小田原梅まつり 曽我梅林

花が見ごろで天気が良ければ、平日でも梅林周辺は混雑します。特に土日は県道72号線が渋滞する場合があります。駐車場も午前中には無料有料共に満車になってしまい、空き待ちです。

梅林には主に、十郎梅(梅干し専用)・白加賀(梅ジュース、梅エキス、梅酒などの加工用)・南高(梅干し、加工兼用)・枝垂れ梅(観賞用)とありますが、
およそ 十郎→ 南高・枝垂れ → 白加賀 の順番に咲いていきます。

梅の花は花持ちが良く、約1ヵ月間楽しめます。またここ別所梅林では、特産の十郎をはじめ、白加賀、南高、杉田、枝垂れ梅等、数多くの品種を栽培しているため、長い期間にわたって梅の花を楽しむことができます。ぜひ、曽我の里35,000本の梅の花を満喫してください。

曽我の里と流鏑馬】
 ここ曽我の里地域は鎌倉時代幕府の御家人として曽我太郎祐信一族が居を構えていました。この祐信に嫁いできたのが曽我物語で有名な『五郎・十郎』の母満江御前です。ここ曽我の里には多くの曽我物語に関する遺跡が点在しています。『吾妻鏡』によると兄弟の義父、祐信は弓馬の名人で“富士の巻狩り”の際、その高い功績から、源頼朝より褒賞を受けています。

【流鏑馬の由来】
 弓馬の術のうち、流鏑馬・犬追物・笠懸を〈騎射の三物〉といい、流鏑馬は弓馬の練習競技とは違い『天下泰平・五穀豊穣』を祈願する神事として伝承されて古くは『矢馳馬』といわれていました。欽明天皇(509-571)の御世、国内外で紛争がおきたので、乱世を憂い神功皇后・応神天皇を現在の宇佐八幡宮(大分県)におまつりし、天下泰平を祈願されたときに馬上から三つの的を射させたのが始まりとされています。

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