牡丹に和傘がよく似合う
「東国花の寺百ヶ寺」に名を連ねる松田町の延命寺では、毎年4月29日に「花供養 まつだぼたん祭り」を開催しています。
東国花の寺百ヶ寺・・・関東1都6県の「花の寺」と称される寺院が集まり、平成13年3月に発会。現在は、103の寺院が加盟しており、延命寺は、神奈川11番。

こちらは別名「牡丹寺」と呼ばれ、約50種、500株の牡丹が、風情ある和傘の下で色鮮やかに咲き誇ります。見ごろは4月下旬から5月上旬。
和傘には、日差しや雨から牡丹を守る役目があるそうです。
祭り当日は、観音堂での花供養や、釈迦の誕生を祝う花まつり、弁天堂でのポックリ弁天供養などが行われるほか、茶会(有料)も開かれます。
こちらの延命寺は、正しくは萬松山延命寺といい、開山は文明4年(西暦1472年)久野村総世寺3世宗箇和尚(曹洞宗)です。開基は小田原北条氏家臣の遠山丹羽守直景です。

ちなみに、時代劇に出て来る桜吹雪の刺青で有名な遠山金四郎は、この遠山丹羽守直景の直系にあたる人だそうです。
このお寺には明治6年(西暦1873年)、松田小学校の前身となった貫穿舎が設置されていました。

参道や境内では、万霊塔、禁碑、山王権現塔などの石塔も数多く見ることができます。
こちらへのアクセス
<電車の場合>
JR御殿場線 松田駅、小田急小田原線 新松田駅から、徒歩5分
<車の場合>
東名高速大井松田ICから、国道255号・246号経由で5分
お寺には無料の駐車場が10台分ありますが、ぼたんまつり開催時は、新松田駅周辺のコインパーキングに停めて、徒歩で行かれるのが良いと思います。