足柄峠 笛まつり

 

【伝統を受け継ぐ心に感謝するお祭り】

昭和47年に始まり、毎年9月の第2日曜日に、南足柄市と静岡県小山町が、協同で開催しているお祭りです。

足柄峠 笛まつり 笛塚供養
足柄峠 笛まつり 笛塚供養

平安時代の武将で笙(しょう:雅楽などで使う管楽器の1つ)の名手である新羅三郎義光が、足柄峠に宿営した際、笙の秘曲を師匠の息子である豊原時秋に授け、託したとされる故事に由来するお祭り。

新羅三郎義光は、後三年の役(永保3年(1083年)~寛治元年(1087年))により、奥州へ出兵した兄:八幡太郎義家の応援のため、足柄峠にさしかかりましたが、自分が戦死するかもしれないと考え、義光が笛の極意を授かった豊原時元の息子:時秋に、足柄峠の大石に腰をかけて、笙の笛の秘曲を伝授し、時秋を京に帰したと伝えられています。

新羅三郎義光(しんらさぶろうよしみつ) ・・・別名:源 義光(みなもと の よしみつ)は、平安時代後期の武将。
弓術、馬術、古武道の合気柔術などの武術にたけた笙の名人。文武両道の士。

豊原時元(とよはら の ときもと)・・・ 平安時代後期の雅楽家。
堀河天皇の笙の師範で、新羅三郎義光の師匠。

豊原時秋(とよはら の ときあき)・・・ 平安時代後期の貴族・楽人。
新羅三郎義光の後を追い、相模国足柄山にて戦場への同行を申し出るが、義光から、秘曲を後世へ伝えることを託され、やむなく義光の説得を受け入れ、都に引き返した。

足柄峠 笛まつり 笛塚供養
足柄峠 笛まつり 笛塚供養

今まで、笙の音を生で聞く機会など無かったので、とても刺激的でした。
もし、月夜の足柄峠で、この音が聞けたら、最高に感動しそう。

 

笛塚供養の式典のほか、太鼓や笙、踊り、火縄銃、剣舞などが披露されます。

また、恒例となっている、足柄城址広場の領地を争奪する両市町小学生による綱引き合戦も見ものです。勝者は、次回の笛まつりまで、ここの足柄広場を領地とすることができます。

足柄峠 笛まつり
足柄峠 笛まつり

こちらへのアクセス
<電車の場合>
小田原駅 ⇒ 大雄山駅(大雄山線)21分×270円、大雄山駅を出て右側のバスロータリー④番のりばへ移動(徒歩)、大雄山駅 ⇒ 地蔵堂行き 終点の「地蔵堂」下車(箱根登山バス)約27分×450円(地蔵堂行きバスは、概ね1時間に1本運行)


地蔵堂からは、ハイキングコースの足柄古道を登っていきます。
地蔵堂 ⇒ 万葉公園(徒歩)約60分×2.6km、万葉公園⇒足柄峠(徒歩)約10分×0.3km

※4月・5月・10月・11月は、8時と12時代に、大雄山駅 ⇒ 万葉公園行き が臨時で運行します。また、笛まつり当日は、御殿場線の駿河小山駅からも、臨時バスが運行。

 

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