箱根大名行列

 

【一度でいいから参加してみたい!
総勢170名の華やかな大名行列】 

紅葉が色づく11月3日、箱根の旧東海道を、大名や姫君・家来に扮した大名行列が練り歩きます。

箱根大名行列 毛槍
箱根大名行列 毛槍

箱根大名行列は、芦ノ湖の湖水祭箱根強羅夏祭り大文字焼と並ぶ、箱根三大祭の一つです。

<大名行列>
江戸時代、大名が参勤交代などの公式の外出に際し、格式に応じた規定の人数・装備などを調えて行った行列。

参勤交代は、1年ごとに、地方の藩と、「人質」としての妻子を残す江戸を往復するもので、多大な出費が必要になるため、大名の財力を削ぐとの江戸幕府の狙いがありました。

しかし一方で、豪華な着物を着たり、必要以上に装飾の施された道具類などを運んで、沿道に暮らす庶民達の目を楽しませていたそうです。

大名行列は、先頭から、

①露払い・・・「下に、下に(通行人に土下座を命じる )」と声を上げながら一行を先導する  
②六尺・・・ 雑用に従う人夫
③挟み箱・・・主の着替え用の衣類や具足を中に入れた黒塗り定紋付きの木箱を担いだ従者  
④毛槍・・・儀仗用の槍(さやに鳥の羽毛をつけて飾ったもの)を振り歩く  
⑤弓・・・弓を持って供をする従者  
⑥鉄砲・・・鉄砲を持って供をする従者  
⑦徒士(かち)・・・徒歩で行列の先駆を務める武士(大名の警備にあたる歩卒)  
⑧小姓(こしょう)・・・大名に近侍し、身辺の雑用をする武士  
⑨大名・・・この行列の主役である殿様(一万石以上を領有する江戸幕府直属の武士)
⑩家老・・・家臣のうち最重職で、家中を統轄し、家政を総理する
⑪大名駕籠・・・ 大名を乗せて運ぶ乗り物(人が座る部分を一本の棒に吊し、複数人で棒を前後から担いで運ぶ)を担ぐ従者  
⑫奥女中・・・大名の藩邸の奥(大名の城館において妻妾が住む所)や、江戸城の大奥に仕えた女中  
⑬腰元・・・身分の高い人のそばに仕えて雑用をする侍女  
⑭長持・・・衣類や寝具の収納に使用された長方形の木箱を担いだ従者  

の順に練り歩き、さらにその後を、小学生・高校生・社会人らのマーチングバンド、温泉郷の芸妓さん達がパレードし、総勢で約400人の華やかな行列になります。

箱根大名行列のコース(2018)
湯本小学校付近スタート ⇒ 白山神社 ⇒ 湯本中宿 ⇒ 曽我堂上 ⇒ ホテル南風荘 ⇒ ホテルおかだ ⇒ 鮎見橋 ⇒ 天成園 ⇒ 箱根バークス吉野 ⇒ 箱根路開雲 ⇒ 温泉場入口(ちもと) ⇒ 箱根湯本駅 ⇒ 湯本大橋 ⇒ 湯本富士屋ホテルゴール

大名行列2019

当日は箱根湯本駅周辺はかなりの混雑しますので、大名行列を見学する方は、見たい場所と通過予定時刻に合わせて先回りした方が良いです。

注意点は、大名行列が通過するのを見送ってしまったら、後ろからは大名行列を追い抜けないことです(誘導員による規制が入ります)

そのため、大名行列を見送った後も別の場所で見たい場合は、大名行列が各施設で休憩している間に追い越すか、別の回り道から先回りするか、のいずれかの方法を取る必要があります。

大名行列の見所
①役目によって異なる衣装と装備品

②小田原北條鉄砲衆の火縄銃の実演

③着物姿の芸妓さん達

箱根大名行列
箱根芸妓連パレード

④芸能人のゲスト

2018年のゲストは、元横綱でタレントの花田虎上さんでした。
たまたま自分の隣で大名行列を見ていた小学生くらいの兄弟に、「兄弟仲良く!」と声を掛けてました。親しみやすい人柄が現れてました。

2019年は、 柳沢慎吾さん!

箱根大名行列
若殿

⑤マーチングバンド

箱根湯本観光協会では、毎年、一般参加(約80名)の募集をしていますので、興味のある方は、応募してみてはいかがでしょうか?(申し込み締め切りは、10月3日)

こちらへのアクセス
<電車の場合>
箱根湯本駅から徒歩10~20分

<車の場合>
当日の箱根湯本駅周辺は、大名行列に伴う臨時駐車場の設置は無く、交通規制も多いので、ちょっと手前の小田原駅周辺の駐車場を使用した方が絶対に良いです。

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