【鎌倉時代から存在する峠】
足柄峠は静岡県駿東郡小山町と神奈川県南足柄市の間にある標高 759mの峠。

鎌倉時代は、足柄古道(神奈川県の山北から駿河小山、御殿場を越えて沼津、三島に抜ける東海道の間道(かんどう=脇道))が利用されていました。
江戸時代になって、箱根を超える現在の東海道のルートができるまでは、この足柄古道が、京へ抜ける主な道だったことから、旧東海道と呼ばれてます。
北条氏の時代に、今川氏や武田氏に対する備えとして、街道の要所である足柄峠に、足柄城が築かれてましたが、今はもう、所々に建物あった跡が残っているだけです。
この足柄峠からの富士山の眺めは格別で、遮るものが何も無いので、正面に迫る富士山に圧倒されます。
鎌倉時代の旅人も、この富士山を眺めて、圧倒されていたと思うと、タイムスリップした様な感覚になります。
こちらへのアクセスは、
車の場合、東名高速道路の大井松田インターで下りて、県道78号線で大雄山駅手前の竜福寺交差点を右折し、足柄街道を道なりに登っていきます。足柄万葉公園を過ぎて、すぐです。
※足柄峠は、ロードバイク(スポーツ自転車)愛好家(特にヒルクライマー)の間では、有名なトレーニングスポットになっているので、週末は自転車の台数も多く、道も狭いので、車の運転には充分、注意して下さい。
また、真冬は、富士山がとても綺麗に見えるのですが、ここに来るまでの峠道が凍結していることがあるので、予めスタッドレスタイヤに履き替えておくか、チェーンを携帯しておいた方が良いと思います。
電車の場合、小田原駅 ⇒ 大雄山駅(大雄山線)21分×270円、大雄山駅を出て右側のバスロータリー④番のりばへ移動(徒歩)、大雄山駅 ⇒地蔵堂行き 終点の「地蔵堂」下車(箱根登山バス)約27分×450円(地蔵堂行きバスは、概ね1時間に1本運行)
地蔵堂からは、ハイキングコースの足柄古道を登っていきます。
地蔵堂 ⇒ 万葉公園(徒歩)約60分×2.6km、万葉公園⇒足柄峠(徒歩)約10分×0.3km
※4月・5月・10月・11月は、8時と12時代に、万葉公園行きが臨時で運行します。