【難攻不落の城 天守閣の内側は完璧な美術館】
15世紀末からの約100年にわたって、小田原城は、北条氏による関東支配の中心拠点でした。当時は、関東一の城下町だったそうです。
その城下町全体を、全長9kmに及ぶ巨大な堀と土塁を築いたことで(小田原城総構)、上杉謙信や武田信玄からの攻め入れにも屈しなかったため、難攻不落の城と呼ばれています。
⇒ ブラタモリで、タモリさんも訪れているので、興味のある方はこちらへ
平成の大改修
小田原城天守閣は、昭和35年(1960)の復興後、50年以上も経過していたので、来館者の安全確保のため、平成27年7月から平成28年4月にかけて、耐震補強などの大改修工事を行っています。
平成の大改修後、一番ビックリしたのは、天守閣内の展示!
とても見ごたえある展示物が、見やすいように工夫して配置されてます。しかも冷暖房完備なので、いつでも快適です。
・入場料:一般500円、小・中学生200円
・開館時間:9:00~17:00
・休館日:12月第2水曜日、12月31日、1月1日

また、階段の高さや手すりにも配慮がなされていて、とても上り下りしやすい!
他の有名なお城では、階段の一段が高かったり、急勾配だったりするのですが(いろいろ理由があって当時の階段を使用)、小田原城の天守閣では、子供からお年寄りまで安全に登れます。
展示物エリアには、専用のアプリで多言語対応しているので、海外の方も楽しめると思います。前もってダウンロード(無料)しておくと、入場料が1割引きになります。⇒ 「小田原城展示ガイド」でアプリ検索
※イヤホンを持参すると良いです!
正規の登城ルートは、
①馬出門土橋 ②馬出門 ③馬屋曲輪 ④住吉橋
⑤銅門 ⑥常盤木門 ⑦天守閣
となっていて、このルートを当時の城攻め兵士の気持ちを想像しながら歩くと、また違った発見があるかもしれません。
(広場から狭い門へ誘い込まれて、周囲から狙い撃ちされる場所や、天守閣へ進む方向が分からなくなる細工など、実感できるかも)
小田原城址公園の中には、珍しい巨木もあるので、こちらも必見です。
何百年も前から、この場所で世の中の変化を見てきたと想像すると、不思議な気持ちになります。