中川の箒杉

中川の箒杉(国指定登録天然記念物)
 

【神様が宿る樹齢2000年の巨木】

県下の巨樹として有数のもので、胸高約12m、根廻り約18m、高さ約45mの大きさで、推定樹齢も県下最高齢の約2000年。

名前の由来は、この地方が宝木沢といわれたのが転じて箒杉(宝木杉)と呼ばれたとも、また樹形が箒に似ていることからとも云われています。

箒杉は、明治37年の大火と昭和47年の豪雨による土砂崩れの災害から住民を守ったとてもありがたい杉の木。箒杉がなければ、被害はさらに甚大だったため、住民はこの木への崇敬の念をさらに深くしたそうです。

箒スギは2003年(平成15年)夏の台風被害によって、残念ながら、根元付近から伸びていた大きな枝が折損してしまいましたが、すぐに、樹木医、造園業者によって治療が施されたため、今も健在です。

私は、ここを訪れた際、3回の驚きを味わいました。

1回目は、箒杉に向かって県道を走っていて、突然、スケール感の違う巨木が現れた時。

2回目は、箒杉の手前の坂道を登っていく時。

3回目は、箒杉を近くで見上げた時。

この驚きは、是非、皆さんにも味わってもらいたいです。まさに神様の宿る木は、見ているだけで元気をもらえますよ。

こちらへのアクセスは、
車の場合は、国道246号の清水橋交差点から、県道76号線へ曲がり、丹沢湖を越えて、さらに道なりに4キロほど走ると着きます。

中川の箒杉 県道76号線
中川の箒杉 県道76号線

電車の場合、JR御殿場線の松田駅、もしくは小田急電鉄小田原線の新松田駅 ⇒  「箒杉」停留所(富士急湘南バスの西丹沢ビジターセンター行き)65分くらい。そこから、徒歩2~3分です。

※バスの本数が少なく、特に帰りのバス(新松田駅行き)は、1時間に1本ある時間帯と、無い時間帯があるので、事前によく確認しておいて下さいね。

 

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大雄山最乗寺 仁王門~三門

大雄山最乗寺 仁王門
 

【天狗伝説と無数のパワースポット】 <神奈川県指定天然記念物他>

大雄山最乗寺だけでも、かなり見ごたえがありますが、もう一つのおすすめは、最乗寺から「てんぐのこみち(最乗寺~仁王門までの約2kmに渡って続く杉並木の参道)」を下って、仁王門を散策するコースです。

大雄山最乗寺の碧落門、瑠璃門を出て、参道を通り、三門をくぐり抜けて、「道了尊」バス停脇から、「てんぐのこみち」に入ります。

30分くらいですが「てんぐのこみち」を歩いていると、森林浴のせいなのか、それとも杉の巨木たちのパワーをもらえたせいなのか、不思議と健康になった気になります(笑)

散策後は、仁王門近くの「大雄山茶屋天んぐ本店」で、五色だんごセット(800円)や、わらび餅セット(850円)(足柄茶 or 珈琲付き)を頂いて、一服。

ゆっくりしたら、「仁王門」のバス停から、再び最乗寺の駐車場に戻ります(電車の方は、そのまま大雄山駅へ)

桜の時期と、あじさいの時期は、特におすすめです。

大雄山最乗寺 仁王門と桜
大雄山最乗寺 仁王門と桜

※注意:杉花粉症の方は、2~3月は外した方が良いです。この時期、山から黄色の煙(花粉)が上がり、山火事と見間違うほど!?の過酷な状況です。

こちらへのアクセス

<車の場合>
仁王門の周辺には、公共の駐車場が無いので、
大雄山最乗寺の無料駐車場に停めて、「てんぐのこみち」を歩いてくるか、
「大雄山茶屋天んぐ本店」は、駐車場完備なので、食事&お茶をした後に、
ちょっと仁王門に寄って行くか、の2択になります。

<電車の場合>
小田原駅 ⇒ 大雄山駅(大雄山線)21分、270円、大雄山駅を出て右側のバスロータリーへ①番ポールへ移動(徒歩)、大雄山駅 ⇒「仁王門」バス停(伊豆箱根バス)約3分、170円

大雄山最乗寺 仁王門
大雄山最乗寺 仁王門

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小田原城址公園

小田原城 天守閣(日本100名城)
 

【難攻不落の城 天守閣の内側は完璧な美術館】

15世紀末からの約100年にわたって、小田原城は、北条氏による関東支配の中心拠点でした。当時は、関東一の城下町だったそうです。

その城下町全体を、全長9kmに及ぶ巨大な堀と土塁を築いたことで(小田原城総構)、上杉謙信や武田信玄からの攻め入れにも屈しなかったため、難攻不落の城と呼ばれています。
⇒ ブラタモリで、タモリさんも訪れているので、興味のある方はこちらへ

平成の大改修
小田原城天守閣は、昭和35年(1960)の復興後、50年以上も経過していたので、来館者の安全確保のため、平成27年7月から平成28年4月にかけて、耐震補強などの大改修工事を行っています。

平成の大改修後、一番ビックリしたのは、天守閣内の展示!
とても見ごたえある展示物が、見やすいように工夫して配置されてます。しかも冷暖房完備なので、いつでも快適です。

・入場料:一般500円、小・中学生200円
・開館時間:9:00~17:00
・休館日:12月第2水曜日、12月31日、1月1日

小田原城 天守閣 入口
小田原城 天守閣 入口

また、階段の高さや手すりにも配慮がなされていて、とても上り下りしやすい!
他の有名なお城では、階段の一段が高かったり、急勾配だったりするのですが(いろいろ理由があって当時の階段を使用)、小田原城の天守閣では、子供からお年寄りまで安全に登れます。

展示物エリアには、専用のアプリで多言語対応しているので、海外の方も楽しめると思います。前もってダウンロード(無料)しておくと、入場料が1割引きになります。⇒ 「小田原城展示ガイド」でアプリ検索
イヤホンを持参すると良いです!

正規の登城ルートは、
①馬出門土橋 ②馬出門   ③馬屋曲輪  ④住吉橋
⑤銅門    ⑥常盤木門  ⑦天守閣
となっていて、このルートを当時の城攻め兵士の気持ちを想像しながら歩くと、また違った発見があるかもしれません。
(広場から狭い門へ誘い込まれて、周囲から狙い撃ちされる場所や、天守閣へ進む方向が分からなくなる細工など、実感できるかも)

小田原城址公園の中には、珍しい巨木もあるので、こちらも必見です。
何百年も前から、この場所で世の中の変化を見てきたと想像すると、不思議な気持ちになります。

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